インプラント専門医とは
インプラント専門医
厚生労働省において公式に認められているインプラント専門医は、正式には「口腔インプラント専門医」と言い、公益社団法人日本口腔インプラント学会が発行している認定資格です。インプラント認定医という呼び名もありますが、こちらは現在では専門医と呼ばれており、実質的に両者に違いはありません。
インプラント専門医は、インプラントにおける高度な知識や技術を必要とするために学会に所属して研鑽し、ある一定の条件を満たした歯科医師のみがもらうことができます。
他の学会や団体でも、それぞれ独自の制度を設け、資格やライセンスを付与していますが、認定基準はまちまちであり、統一されているものではありません。
日本口腔インプラント学会
日本口腔インプラント学会は、インプラントを中心とした学問に関する専門学術団体であり、公益法人として認定された日本で唯一の学会で、現在1万人以上の会員が所属しています。日本口腔インプラント学会は現在日本における一番のインプラント学会です。
この学会は、厚生労働省に直轄的に認められた学会であり、それ以外のインプラント治療に関する学会は現在のところ、いずれもその立場にありません。
インプラント専門医(認定医)は、正しい知識と豊富な経験を持つ医師であることを、日本口腔インプラント学会が認める資格です。この資格は、所定の試験に合格した歯科医師に渡されるもので、公的なものではありませんが、インプラントを行うのに十分な一定レベルの知識と技術を持っていることの証明となります。
そのため、患者様がインプラント治療を受ける上で、「担当する歯科医師が日本口腔インプラント学会専門医(認定医)である」というのは一つの重要な判断基準となります。
日本口腔インプラント学会の専門医取得の条件
インプラント専門医の試験に関しては、日本口腔インプラント学会が定めた一定の条件をクリアした歯科医師のみが受験資格を与えられます。以下が条件の一例です。
・学会が定めた研究機関に一定期間以上所属していること
・学会主催の講習や研修を受講していること
・学会への出席や発表をしていること
・インプラントの治療実績があること
・論文の提出をしていること
このほかにもさまざまな条件があり、全てクリアしなければなりません。以上の条件を満たした上で診査を通過した歯科医師は、筆記試験と面接試験を受けられます。どちらにも合格したら専門医の認定証が付与されます。このように、日本口腔インプラント学会の専門医の資格は決して簡単に取得できるものではありません。
ICOI国際口腔インプラント学会
日本口腔インプラント学会だけが素晴らしい団体であるというわけではありません。この他にも素晴らしい活動をしている学会は多く存在しており、当院の院長も複数に所属しておりますが、その中でも国際口腔インプラント学会(ICOI)は1972年に設立された国際的で世界最大規模のインプラント学会として有名です。
同学会でも、専門医取得をするためには研修や学会への参加や、インプラント症例の提出を必要とし、プレゼンテーションや面接なども行う必要があります。こちらもインプラントを継続して学ばなければならず、資格取得した後も3年に1度の更新を受ける必要があり、知識と技術の継続的な向上が必要になる厳しい資格になります。
当院の院長は、国際口腔インプラント学会の認定医の資格だけではなく、指導医の資格も保有しています。また、日本代表、そしてアジア太平洋地区副会長としても任命されており、インプラント知識、技術のさらなる習得だけでなく、インプラントの教育・さらなる発展にも積極的に尽力しています。